平成17年度保健医療ブロック補充試験 大槻担当領域 問題
1.薬事法に関連して以下のうち正しい組み合わせはどれか。
a 保険薬剤師 ・・・ 処方箋発行可
b 調剤 ・・・ 薬局での化粧品販売を含む
c 国立医薬品食品研究所 ・・・ 抗菌性物質製剤評価機関
d 薬局 ・・・ 医療施設に非ず
e かかりつけ薬局 ・・・ 患者による地方自治体への届出制
2.臨床試験に関して以下の組み合わせのうち正しいのはどれか。
a IRB : Informed-consent Related Bill
b GCP : Good Clinical Practice
c QOL : Questions of Life-events
d GPMSP : Graduated Post-medical Scholarship and Partnership
e IF : Intelligent Finance
3.アスベストの特徴について正しい組み合わせはどれか。
a 石綿輸入量(日本) ・・・ 2000年以降微増傾向
b クリソタイル ・・・ 発癌性最強
c 石綿起因性肺癌 ・・・ 喫煙でリスク約50倍
d 悪性中皮腫 ・・・ 肺胞上皮クララ細胞の腫瘍化
e 悪性中皮腫性胸水 ・・・ トリクロル酢酸高値
4.放射線の健康影響について「しきい線量」のないものを2つ選べ。
a 確率的影響
b 確定的影響
c 不妊
d がん
e 皮膚の発疹
5.許容濃度について正しいのはどれか。2つ選べ。
a 2003年より環境基準と同等となった。
b 天井値は混合汚染の場合に有用である。
c 曝露労働の目安は,1日8時間,週56時間である。
d MAKはドイツの基準である。
e TLV-STELの概念は日本にはない。
6.作業管理として正しいのはどれか。
a チェンソー連続操作時間は長くても15分以内
b VDT 作業では一連続作業90分以内
c イヤーマフは騒音職場で使用
d 作業環境管理が進めば作業管理は不要
e 生物学的モニタリングは作業管理と同義語
7.職場における健康診断について正しいのはどれか。
a 定期健康診断有所見率業種別上位は,鉱業・農林業・清掃屠畜業である。
b 定期健康診断有所見率業種別上位は,7割以上の受診者に所見あり。
c 特殊健康診断とは,災害や感染症蔓延時の健診をいう。
d 3ヶ月以上の海外派遣者には派遣時に健診を行う。
e 給食従業員の検便は医師の判断で削除可能。
8.産業医と事業場の組み合わせで正しいのはどれか。
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事業場(労働者) |
・・・ |
産業医 |
a |
1,250人 |
・・・ |
専任1人 |
b |
危険有害作業650人と通常業務計2,500人 |
・・・ |
専任1人 |
c |
35人 |
・・・ |
嘱託1人 |
d |
750人(うち有害業務100人) |
・・・ |
嘱託2人 |
e |
65人 |
・・・ |
専任1人 |
9.総合職として入社し,現在は企画室長補佐である35歳女性が産業医であるあなたのもとを受診し「最近,気持ちが落ち込んでいて,仕事に身が入らない。もう会社を辞めたい。」と訴えました。あなたの方針として最も好ましいのはどれでしょう。
a 退職勧告を出す。
b 心理相談員の必要を認め,面談/カウンセリングを勧める。
c 抗精神薬を投与し産業医として治療を開始する。
d 気分転換にと一人旅行を勧める。
e 事務職への転換と,配置換えを決める。
10.生物学的モニタリングについて正しいのはどれか。
a じん肺,呼気中のCOをモニターする。
b 鉛とベンゼンの中毒時の貧血は同じ機序でありHbの測定をする。
c 尿中馬尿酸は,月曜出勤時に採尿する。
d 尿中総三塩化物の測定は,金属塩の曝露モニターに必須である。
e 尿中トリクロル酢酸の測定資料は週の後半の日の終業時に採取する。
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